○全体評価
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F505(V)から比較するとレンズ系、操作系を有するボディともに一回
り大きくなり、重量もそれに伴いバッテリー込みで700g前後と小型一眼レ
フなみの重さに達している。持った感じは、ずっしりとした重量感を505と
比較すると感じるものの、レンズ/ボディのバランスが良くなり好感がもてる
。特にレンズ径が大きくなり握った感じがとても良い。
各種ボタンなどの機能配置は、505を踏襲するもののズームレバーなどの配
置が改善され使いやすくなり、他のソニーS系列のユーザーインターフェース
に操作系が統一されている。707から新たにソニーお得意のジョグダイアル
がシャッターボタンの横に配置され使い勝手の向上が図られている。505に
慣れている人には、シャッターボタンが少し手前に感じられ少し違和感が感じ
られるかもしれない。
内蔵ストロボの位置は従来通り変わらず、ポップアップが自動化された。その
後方にアクセサリーシューが新たに設けられソニーのストロボをアタッチメン
トなしで直接取り付けることが可能となる。(接続はケーブル)
外装のほとんど(ストロボ部分を除く)は、マグネシウム合金製で質感が高く
同時に積極的な放熱効果を筐体に持たせている。各部の仕上げは上々で造りは
とても良い。機能的な視点で全体を見るとEVF(エレクトリック・ビュー・
ファインダ)の追加が大きな点として上げられる。その追加に伴い、表示用デ
ィスプレは、2インチ(ハイブリッドタイプ)から1.8インチに変更されて
いる。(1.8インチの液晶は輝度は高いもののやはり屋外の明るい所では、
ハイブリッドタイプと比較すると厳しい)逆光、外部ディスプレイが見にくい
状況ではEVFの利用を前提としている。
505にはグリップと呼べる部分が無かったが、707は軟質樹脂製のグリッ
プ部分がデザインされ持った感じの高印象につながっている。その横には、5
05と同様にバッテリー、メモリースティックコンパートメントがあり扉を開
閉し出し入れするようになっている。その上部には、ストラップ用の三角の金
具があり707では、左右に配置することで首からかけるタイプのストラップ
の使用が可能となった。(ちなみに505は、その大きさからか右側に取り付
け金具があるのみで携帯電話で利用するタイプのストラップの利用が前提とな
っていた)
補足)
レンズ鏡筒と本体の可動力およびクリック感が変更されています。私の利用し
ていた505は、ボディーのみを持つとクリック以外の位置でレンズが自重で
下がってしまいます。後期モデルはたぶんレンズの回転力を増すことで改善を
図っているようです。同様に707も、レンズの自重が505より増している
ことに伴い、かなり回転力を上げています。初期クリックもかなり堅く少し違
和感を覚えるほどです。個人的には、自重で下がることよりもスムーズなレン
ズの回転を望みますが。
○機能配置/機能の評価
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ここでは、良く利用する機能に関係する物理的なボタンなどの機能的な配置
とそれぞれの機能を見ることにする。
1)ズームレバー
最初の全体の話にも述べたようにズームレバーの位置が本体からレンズ鏡筒先
端左側に移っている。この変更は、比較的自然なもので機能動作を行う物の近
くに操作系を持ってくるという理にかなったもので好感が持てる。ただ、他の
ハンディカムとの操作統一性を考慮したのか上下振り子レバーの下を押すとテ
レ、上を押すとワイドとなるのは感覚的に逆の感じがつきまとい慣れるのに時
間を要すると思う。振り子式のズームボタンは2段階になっていて1段目はゆ
っくりズーム、2段目で高速ズーミングという仕様。先のテレ/ワイドの方向
のみ慣れればズームの操作自体は微妙な調整が可能で使いやすい。
2)フォーカスSW(オート/マニュアル切換)
ズームレバーの横にフォーカスSWがある。この機能は人によってはほとんど
利用しない場合もあるかもしれない。ただ、オートフォーカス後、このSWで
マニュアルに切り替えると液晶ディスプレイ上に距離が表示され、当然の事な
がらマニュアルフォーカスによるフォーカスの微調整が可能となる。ただ、マ
ニュアルフォーカス中、2倍に画面が拡大されるが正確にピント合わせをする
のはちと厳しい。たぶん1つの利用方法としては、オートでフォーカスを合わ
せ、その距離を変えずに何ショットか撮影する場合有効かもしれない。それで
、707のフォーカスSWは、505の縦タイプから横スライドのSWに変更
されストローク、突起量とも増したため頻繁に利用するには非常に便利になっ
た。
3)距離リング
現在のところ、マニュアルフォーカスによる液晶ディスプレイ上でピントの確
認がかなり厳しい(個人的に慣れていないだけなのかもしれませんが)状況な
ので、距離リングを実際に回しての撮影はまだ無し。リングを実際に回した感
じは、程良い抵抗感があり昔の良くできたマニュアルフォーカスレンズの操作
感をを思い起こす。ただ、実際に液晶に表示される距離を見ながら調整すると
かなり微調整がきく設定になっていて、無限大から最短距離にするのに何回転
もしなければならない。この回転比率がいいかどうかは少し疑問。例えばデフ
ォルトの距離は無限遠で近接撮影が多く置きピンを多用する場合は毎回、何回
転も回す必要が生じる。こういう状況が多々あるかは撮影する被写体にもよる
ので一概に今の設定がいいかどうかは断定出来ないので、多くの対象を撮影し
てからまたコメントをしたいと思う。(出来ればカスタムファンクショに相当
する機能で変更が出来ると良い)
4)EVFと外部液晶ディスプレイ
707の505から進化した1つの機能にEVF(エレクロリック・ビュー・
ファインダー)があります。EVFの採用に関しては賛否両論あると思います
が今まで利用してみて良い点は、非常に明るい状況(逆光なども含む)で外部
モニターが見えにくい場合、被写体のフレーミングおよび色の確認を正確にす
ることが出来るということです。505の利用になれている方(私も含めて)
は(レンズとボディの角度を自由に設定出来るマルチアングルな特徴を活かし
、目からカメラを離して撮影するスタイル)最初、EVFはほとんど利用しな
いのではないかと思います。私も最初、EVFを覗いてみるとどうも画面が小
さく18万画素の解像感を感じることが出来ず300ショット位EVF無しで
撮影続けました。しかし、朝の逆光の撮影時、ほとんど被写体および外部のモ
ニターが見えない状況でEVFを利用したのですが、とても効果がありました
。707は、一般のカメラと違いボディおよびレンズの角度を任意に変える事
が出来るため、逆光時は角度を調整してEVFを利用し、一番像が見えやすい
ように調整する事が出来ます。それ以来、EVFを積極的に利用するようにな
りました。副次的な効果としては、バッテリーの持ちがさらに良くなった事が
あげられます。
5)ジョグダイアル
ジョグダイアルにより改善されたポイントは何と言って露出補正、絞り、シャ
ッター速度の変更が楽になったことだと思います。特に露出補正は、505で
メニュー内にあり一度メニューサブ画面を呼び出してから変更しなければなら
ずとても不便な点でした。707に関しては、露出補正するモードにワンタッ
チで移行する専用ボタンも採用されとても便利になっています。
6)十字キー
このキーは、505でも採用されていましたがS系のユーザーインターフェー
スが取り入れられさらに使いやすいものになってます。ただ、配置面でEVF
が左上部にあるために十字キーの位置が右上になり、メニューボタンを操作し
ようとすると(親指で)十字キーに交差してしまい、間違って押してしまうこ
とが何度かありました。慣れるとメニューキーを押す際に気をつけるのですが
、一度セルフタイマーを間違って押しているのに気が付かずシャッターチャン
スを逃すことがありました。(慣れれば問題無くなるレベルとは思います)
○フォーカス精度
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暗い部分でのフォーカス精度は、505と比較して格段に向上しています。例
えばローソク一本の光に照らされるている被写体でもピタリピントが合います
。たぶんレーザー測距を採用しているので真っ暗な所でもピントが合うかもし
れません。(試していませんが)
一般撮影時のフォーカスに関しても、505と比較して良くなっています。ま
ず、フォーカスフレームが画面の中央にあり撮影していて便利で安心です。次
に測距精度が全体的に向上しテレ側、近距離撮影時のピントハズレが少なくな
っています。フォーカス速度は、実用上気にならない程度で一般的な被写体で
あれば迷わず一定の速度でフォーカスが合います。
○画質
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#画質に関しては、定量化が個人では難しいのでこのHPに掲載されている写
真を参考にして頂ければ幸いです。(少なくとも、F707で撮影した写真は
わかるようになっています)最近掲載しているF707の写真も含め全てレタ
ッチをしています。時間があれば別途、オリジナルの画像もアップしようと考
えています。
1)コントラスト
被写体と光の状況によっては、撮影したままでもコントラストは十分に高く、
レタッチで修正する必要がないくらいです。銀塩写真と比較すれば幅の狭さは
あるものの明暗の格差が大きい状況でもメリハリがあり色飛びの少ない絵を提
供してくれます。
2)色、シャープネス
色は、505の延長線上の絵造りでリバーサルフィルム的な色のこってりした
鮮やかな色再現性を持っています。特に晴天下で原色系を含む被写体を撮影す
るととても鮮やかで、色温度さえ適正であればほとんどレタッチの必要を感じ
ません。色温度の設定は、マニュアルとオートがありますがそれぞれ状況に応
じた使い分けが必要かと思います。オートに関しては、多くの場合良い結果を
もたらしますが、単一色の被写体を撮影する際など色かぶり傾向がでます。こ
ういう場合、Photoshopなどでレタッチしもとの色合いに補正するか
自分の好みの感じにすることになると思います。シャープネスは、ノーマルで
特に不満はありません。ピントさえとらえていればコントラストの高い、シャ
ープな映像を結びます。
3)階調表現
階調表現は、505と比較して良くなっている点です。特に淡い色(白、薄い
黄色、薄い紫)など直射日光に当たっている状況で無ければ微妙なグラデーシ
ョンも再現します。また505では、濃い赤(深紅)は苦手で、どうも全体が
べたっとつぶれてしまうような絵でしたが、707では改善され深い微妙な色
合いを再現してくれます。(505では、黄色いバラ、深紅のバラには苦労し
ました/5月撮影分)
4)ノイズ
ノイズに関しては、あまり期待してなかったのですが505と比較すれば格段
に少なくなっています。E10と比較しても良いです。被写体にも依るのです
が、レタッチ後のノイズを比較すると505、E10と比較して良好な結果が
得られています。ただ、薄曇りなどコントラストが低くなる状況下で無理矢理
コントラストを高くするようなレタッチを行うとE10との差は少なく感じら
れます。
5)ゴースト、フレヤーなど
近接撮影がほとんどで、逆光で撮るケースは数多くあったのですがフレーヤー
ゴーストが作品に影響を与えるという感じは特に無いです。505では、光の
状況に依って遠景などを撮影するとかなり激しくフレヤーが出たのですが70
7は、今のところ気になっていません。(遠景はまだほとんど撮影していない
ので現時点ではなんともいえません。後日、またレポートを更新したいと思い
ます。
○電池寿命
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電池寿命に関しては、バッテリーが505のSタイプからMタイプになったこ
とで撮影時間はほぼ2倍強になっています。こまめに電源を切り、EVFで撮
影すれば3時間位の撮影時間を1本のバッテリーでこなします。外部液晶ディ
スプレイを輝度(高)で利用してもほぼ2時間前後利用可能です。それからソ
ニーのデジカメの1つの利点としては、残撮影時間がリアルタイムで表示され
ことです。撮影していて残時間を目安に撮影のリズム、予定を調整することが
可能で安心かつ便利です。単3のニッケル水素充電地と比較すると割高ですが
、上記メリットもあるのでリーズナブルだと感じています。
○その他
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+データ転送
505と比較すると、転送速度が早くなっているようです。505で64MB
分転送する時間と707で128MB分転送する時間に差がありません。今度
時間があるときにでも定量的に図ってみたいと思います。(とりあえず感覚的
印象のみ)
○周辺機器関連
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+フィルター関係
→ 純正のプロテクターとPLは割高ですね。ただ、本体と同じシルバーに
統一されているのは良いと思います。(ちなみにケンコーのデジカメ用
のシルバー枠のフィルターは55mmまで。F707は、58mm径)
+クローズアップレンズ
→ 純正品にはありませんが、ケンコーのクローズアップレンズなど汎用品
を利用可能。内蔵のマクロモードも利用可能ですが、ワイドマクロです
。望遠側の接写を利用したい方は、クローズアップレンズを。このHP
の作品は、ほとんど上記クローズアップレンズを利用していますが、状
況によって多少色収差が目立つ場合があります。もし気になるようでし
たら、単レンズタイプより合わせ(2枚構成)のものがお勧めです。
+フード
→ 広角用に最適化された形状で方向性のあるタイプ。ねじ込み式で取り付
け後角度を調整する。ロックリングがあり締めるとフィルターの角度が
固定される。フードの上に重ねてフィルターを取り付けることは出来な
いがレンズキャップを取り付けることは可能。
+ケース
→ 本革製でなかなか高級感あり
+電源アダプター
→ かなり大きいです。
+メモリースティック
→ 505よりは格段にトータルの処理が早くなっているので、余計にメモ
リースティックへの書き込みの時間が気になります。
→ 後は、容量/価格比、いわゆるコストパフォーマンスが他のメディアに
比較して若干悪いのがきになります。現状は、128MBで12800
円前後。
+ストロボ
→ ガイドナンバー28で、本体内蔵のストロボでとどかないような離れた
被写体を撮影するのに向いています。本体内蔵のストロボも505と比
較するとずいぶん良くなりましたが状況によっては外部ストロボは必須
ですね。
+レンズキャップ
→ 505と比較するとソニーロゴが入り、フード利用時の装着を考慮し径
の内側に取り外しのロックツマミが位置するタイプになり改善されてい
ます。
+ストラップ
→ 携帯のストラップタイプから首から下げるタイプに仕様変更。本体のス
トラップ金具は左右2カ所へ変更。
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